Deck Review THE GREEN MAN(Cartamundi)
JOCU PLAYING CARDSのPlaying Cards「THE GREEN MAN]のreviewです。
タックケースは別注で制作され、フォイル調のエンボスが全面に施されており、豪華な仕様になっています。
タックボックス内にもデザインが施されており、緻密で繊細な構成です。
紙質も上質なものを使用していますが、こうしたカスタムケース、ボックスはエンボスや箔押し加工をする都合上、どうしても薄めの材質が選ばれるため、若干耐久性に不安があるのが正直なところです。
また緻密に設計されており、正確すぎるのかflap部分が窮屈で遊びがありません。これはロット差もあるかもしれませんが、自分の物はそうでした。
どちらにせよ、壊れやすいものではありませんし、大切に扱えば何の問題もないかと思います。
>バックデザイン
DeckテーマのGREEN MANとは中世ヨーロッパの建造様式に残る、木々や葉で覆われた人頭像のことで、研究者の中にはメデューサやオケアノスといった神話に関連付け考察されることもあるようです。日本だとなじみは無いですよね。
濃淡豊かな緑を基調に黄、茶、黒と豊富な色彩と、細かな描写でデザインされています。マーキングシステムなど入れやすい作りにも見えますが、見た感じではわかりませんでした。
アート系デザインで格好いいバックデザインだと思います。
開封時何気に触っていると、白ふちも若干緑がかってみえ、錯視感が生じるくらい基調がしっかりと決まった配色になっています。
スプレッドやファンに広げると、複雑なデザインがレロトかつクラシカルな雰囲気を醸し出すので、まとまった感じでマジックにも使いやすい表情を出してくれると思います。
白縁も大きすぎず狭すぎず、ちょうどいい感じです。
>フェイス面
indexは小さめのデザイン。すべてカスタムされています。
驚いたのが、すべてのcardのpipに何らかのイラストデザインがされていることです。
同じものが使われているのではなく、1枚毎にそれぞれのデザインが施されています。
Aカードは、スートが大きくdesignされ、Green Manが描かれています。
各スートには季節がイメージされています。
クラブ :春
ハート :夏
スペード:秋
ダイヤ :冬
コートカードのデザインも豪華です。基調の緑は変わらず、時折 赤や黄色が入り、よりゴージャスさが際立つ配色になっています。デックのテーマにそった形で色彩を増やしていくのは難しそうですが、うまくバランスがとれていると思います。
KING、QUEEN、JACKそれぞれに役割がこのデックオリジナルに割り当てられているようです。
Kickstarterでガイドブックを購入することもできたようです。その本でこのデックの秘密について色々知ることができたのでしょう。個人的に欲しかった。
>Extra
まずはjoker
デザイン違いの2枚・妖精のような雰囲気。バックの月も雰囲気があり良いです。
その他、JOCU PLAYING CARDSの広告カード。
>品質
SlimLine paper Stockを使用。LINEN B9 FINISHとなっています。
柔らかいのですが、張りの感じやすい品質になっています。
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Kickstarterの紹介文から
Printed on Slimline B9 card stock by Cartamundiとありました。
ただの表記の違いなのでしょうが、CatamundiのDeck品質紹介文章には
LINEN B9 FINISH and our proprietary SlimLine paper stock(一部を抜粋)とあり同じ内容だと思われます。
Blogで紹介するにあたり、表記が毎回違うと、書き手も読み手も何か違いがあるのかもと混乱を生じさせてしまうのもいやなので、
stockは、SlimLine paper Stock
Finishは、LINEN B9 FINISHと表記していきます。
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エッヂは綺麗で触り心地もよく、モダンカットになっています。
触っていて楽しい品質です。
今回のTHE GREEN MANは、馴染みのない文化というか、歴史的要素のあるデザインでした。Deckそのもののデザインが素敵で、そもそもGREEN MANってなんだと、そのDeckテーマにまで興味を持つことに繋がりました。
Deckを通して自分の知らなかった海外の文化や歴史に、ほんのわずかですが触れる機会に繋がったのは、個人的に発見でこれもトランプの魅力の一つですね。