Deck Review IMPERIO (USPCC)
USPCC製のDECK IMPERIO by DNIGMAのreview記事です。
DNIGMAはメキシコ、ロスアンゼルスを拠点におくDNIGMAによりKickStarterで制作されました。
タックケースは黒をベースにゴールドインクでデザインされています。
エンボスや箔押し加工などの細工はなく、イラストのみで見事なフォルムをデザインしています。
ちなみにIMPERIOはスペイン語で帝国といった意味になるようで、デザインの背景にあるのはメソアメリカを歴史作ったマヤ文明やアステカ文明からインスピレーションを得たものになっています。
>バックデザイン
アステカの太陽の石をオマージュしたようなデザイン。
人面様の頭部をもつ蛇が時計の輪を囲むようにデザインされています。細かい描写はグリム調(絵文字)デザインを連想させます。マヤの遺跡もグリム調の物が印象深いですよね。
タックケースのバック面と同じデザインになっており、ゴールドインクが使われているようですが、メタリックインクではないので、光沢の強いものではなく、渋い雰囲気があります。
白ふちは最近のDeckの標準的な太さでしょうか。細かなグリム調デザインが外枠のように囲んでいるので、白ふちも細く見え、印刷ずれも目立たなくなっています。
サークル系デザインはスプレッドが特に映えて見え、格好いいです。
>フェイス面
Aカードはそれぞれスートが大きく描かれ雰囲気を纏ったデザインがされています。
抑えめな赤色も良い味を出しています。
コートカードはKING、QUEEN、JACKはそれぞれ同じデザインでカスタムされており、動物に模したような被り物をしているのが印象的です。
ゴールドインクが良い味だしてますよね。
indexは少し小さめなカスタムデザインでしょうか。視認性は問題ないかと思います。
pipsには所々にゴールドインクで彩ったものが配置され、デザインのバランスをとっています。
>Extra
thank you card1枚と、ダブルバック1枚
そしてjoker
めちゃくちゃ味があって、好きなデザインです。色違いの同一デザインです。
良いグラデーションカラーで、スタンプのようにも見えますよね。
バックデザインの蛇の人頭デザインだと思います。良いchoiceです。
…で、ここまでデザインについては個人的にべた褒めしたつもりなんですが
↑コレ
そう。タックケースのフェイスデザインです。自分はこのデザインで、購入を決めたのですが、商品の紹介ページで
上段の煙のようなものを吐く、人面像的なデザインは「ククルカン」マヤ人の崇拝した神様の一つです。
下段の蛇のようなものは「ケツァルコアトル」アステカ人の崇拝した神様です。
同じ神様を示していたようで、語り継ぎが違い、描写に差異が生じたのでしょう。
私の読み間違いで、上下段の間違いがあったらごめんなさい。
ただ、雰囲気のある素敵なイラストですよね。
ただ、これがCARDにないのですよ。それがほんとに残念なところです。
>品質
USPCCのClassic Stockを使用。Magic Finishです。
コアなコレクターでなければ、聞き慣れない名称ではないでしょうか。
端折った言い方をすれば、Bicycle品質です。
ただ、こう書くと乱暴なreview過ぎるので、私なりに少し調べました。
詳細は、このDeckのreviewと内容にズレが生じるので、別記事にまとめることに、今この記事を書きながら決めました。(ただでさえ、この記事は長い)
乱暴じゃない程度にまとめると
Classic Stock…とは、
USPCCのStockは現状では、Classic、Premium、Thinの3種類。
ClassicはBicycleに使われるStockです。
Magic Finish…とは
仕上げのコーティングの名称です。
Finishに至る前に、エンボス加工などの行程がありますが、ここでは割愛。
USPCCでは15000以上のオーダーではStandard Finish、それ以下のオーダーにはMagic Finishが使用されているようです。カスタムデックは生産数に限りがあるので、Magic Finishが適応されることが必然的に多くなるようです。
ここら辺の詳しい話は、別記事を書き起こしたら、ここにリンクを残しておきます。
エッジは心地よい指のあたりです。
モダンカットになっているようですが、両面綺麗にファローは入ります。
良い品質のDeckだと思います。