Deck Review Farthings GOLD RESERVE(Cartamundi)
今回はFarsthings(GOLD RESERVE)のreviewです。
GLC Card Co.がKickStarterで制作。
タックケースはシンプルな構成。特にエンボス装飾などはありません。
黒を基調に細い黄土色のラインでデザインされた一見クラシカルなデザインです。
>バックデザイン
penny-farthing(high wheel bike)と呼ばれる、大きな前輪(可動輪)と小さな後輪が特徴の自転車。スピードを出すことに特化した構成になっていたそうです。デザインのテーマは1900年初頭の英国
実際に使われていたそうですが、転倒しやすく安全面に難があったようですね。
そのほか、19世紀英国というと街灯がガス灯だったそうです。現在もその外観はのこっているようですね。
そのガス灯(街灯)とpenny-farthingをベースにデザインされたバックデザインになっています。
シンプルなデザインです。
一見ゴールドインクにも見えますが、タックケースと同じく黄土色のラインです。
ボーダーも若干細めな感じです。
シンプルなクラシカルデザインに見えるのですが、黒に黄色や金系の配色は個人的に好きな組み合わせで、このか細いラインで無駄を排除したデザイン。
モダンにも見えてきます。
個人的にはレトロモダンなデザインに一票です。普通に格好いいと思います。
タックケースと同デザインなのであったりまえですが、マジックに使える云々ではなく、純粋にバランスが良いと思います。
大きめにスプレッドの時に、輪郭が顔を出したり、可愛い一面もあります。
>フェイスデザイン
pipsやfontはカスタムデザインです。
ダイヤやハートの赤基調の物は黄土色に統一されています。
index部分の視認性はそこまで悪くはないですが、慣れのいるデザインかと思います。
Aカード。
スペードのAは、タックケースの表面デザインと統一されており、いいバランスです。
その他のスートは言われればその形に見えると、一言言われそうな感じです。
何か理由があってのデザインなのでしょうが、ちょっともったいないところですね。
コートカードもオリジナルカスタムデザインです。顔の向きなど、カードの特徴は抑えてあります。
ダイヤのKにはDaniel Madisonが友情出演されています。デフォルメデザインでもMadisonが馴染んでみえるのは個人的に面白くて笑ってしまいました。
>Extra
デュプリケイトカードが2枚 マジックに使え便利ですね。
jokerは本Deckのデザインのメイン2種。ここら辺のデザインバランスはセンスが良いと思います。
>品質
Cartamundi製
SlimLine paper Stockを使用。LINEN B9 FINISHとなっています。
(ネットshopでSuperluxの表記になっているところがありましたが、おそらく間違いだと思いますが、お気を付けください。)
黒ベタ系のDeckになるので、表面は少しヌルっとした触り心地は感じますが、特に不快な感じのものではありません。
エッジは綺麗で、指のあたりも良いです。
モダンカットになっています。触りやすい品質のDeckだと思います。
個人的にこのバックデザインはお気に入りです。
(余談)
GLC Card Co.のサイトに良い言葉が書いてありました。まあ英語ができない自分なので、思いっきり誤訳をしているかもしれませんが、デックを制作した側の立場で、戸棚にそれを飾るのではなく、触り、使い遊んでほしいと。Playing Cardsだから。
本当そうなんですよね。ただそのためには限定販売(コレクター的には大切な要素ですが)や価格など、Deckをより身近に手に取りやすい環境に近づけるために、色々と変革が必要になりますね。
ロット差も偶然の産物で、年代別のワインの出来栄えのようにコントロールできないのが、人の手により作られるものの良さや面白さなのですが、成長、発展しにくいという側面もはらみます。
紙やプラスチック以外の素材で劣化せず、使い込みで質が向上していくようなcardsがつくれたら面白そうですね。
(余談2)
前記事にも似たようなことをかきましたが、Deckを通して外国の歴史やその時代背景を知れたりするのは面白いですね。penny-farthingのブログ記事をみつけたのでブックマークしてみました。よければ見てみてください。