Deck Review 2021 #06:Circus PLAYING CARDS(NPCC)
今回紹介するDECKはどちらかというと、コレクター向けの芸術作品としての趣が強いDECKになります。
isolatedthunderstorm.com上記isolatedthunderstorm.com (参考: @nicolaiaaroe)を運営し、Design Imperatorのヘッドマネージャーを担うMarianne Larsenの手掛けるCircus PLAYING CARDSのReviewになります。
KICKSTARTERでリリースされたCircus PLAYING CARDSにはDELUXA EDITIONとBLACK MOSQUITO EDITIONがあります。私が所持しているのはDELUXA EDITIONのみなので、今回はCircus PLAYING CARDS はDELUXA EDITIONのReviewです。
>TUCK CASE
細かなエンボス加工と金の箔押しでデザインを強調されており、それはCASE内面にも施されています。CASEは加工がし易いように若干薄めの素材が使われていますが、強度は十分です。Caseの製作は外注になっているようです。
>BackDesign
CASEの背面と同様のDesignで少し暗みがかったゴールドインクと赤が使われています。
Designの構成は、サーカスのテントやステージが描かれたものになっています。どちらかというとクラシカルな雰囲気です。
金色の縁になっていますが、Deck側面は白色です。
縁の太さは標準的、中央のサークル(ステージのDesign)が広げた際にアクセントになっています。
>FaceDesign
CourtCardやJOKERのDesignに個人的に惹かれました。印刷も綺麗ですね。
four Indexになっているのも面白いです。
pipsもFontもオリジナルです。細やかな描写が下地に施されています。
描写が細かく、デザイン性に富んでます。
Four IndexだとSpreadした時の見え方が新鮮でした。Indexの視認性は悪くはないです。
>Extra
JOKERが4枚。ユニークなイラストが描かれています。
>Quality
Printed in Europe by NPCC with premium linen finish(KICKSTARTER紹介ページより)
NPCC (NoirArts)はGerman black-core linen 310gsm card-stockを使用しているようです。
German 310gsmときくとTWPCCのEMPIRE KEEPERで使われているStockですね。
少し硬めですが、張りはそこまで強くない感じ。Deckの厚さはBICYCLEより1枚厚い程度です。滑りは若干抵抗がある感じですが、ファンやスプレッドに問題はありません。
裁断はとても滑らかで、レザーカットになっているんでしょうか。
裁断方向はモダンカットになっています。
NPCC製のDeckは触りなれていないので、少し心配していましたが、癖はありますが普通に遊べます。
NPCCは国内向けのお土産用DECKの生産の他、今回のようにカスタムDECKの製作をおこなっており、その場合はサプライヤーからStockの提供を受けDECK制作をしているようなので、提供元の品質向上があれば、NPCCのDECKの品質も向上していく可能性があるんじゃないか何て思いました。
現状ではコレクター要素の方が高いDECKという感想ですが、普通に扱える品質ですし自分のお気に入りDECKが一つ増えた感じです。
KICKSTARTERで色々なDeckを手に取るようになり、こうした新しいメーカーのDeckに触れられたり、素敵なDesignerを知ることが出来たりと、新しい出会いのようなものが増えました。
今度は時間があったら、KICKSTARTERについての記事でも書いたりしてみようかしら。
Deck Review 2021 #05:DEVIL'S IN THE DETAILS(Riffle Shuffle/TWPCC)
Illustrationやhandletteringを手掛けるDesigner Widakk Designg がデザイン。Riffle Shuffleからこの度リリースされたDEVIL'S IN THE DETAILSのReviewです。
今回はSILVERとGOLDの2色を紹介します。
DEVIL'S IN THE DETAILSというタイトルにあるように、精巧なDetailと隠されたDEVILの描写を探してしまう趣のあるデザインが魅力的なDeckです。
※1年程 DeckReviewを綴ってますがRiffle ShuffleのDeckは今回が初めてですね。個人的に意外でした。
ではまずはTuckCaseの紹介から。
>TuckCase
黒を基調にした厚手のマット紙を使用。金もしくは銀の箔押しでデザインがされています。DeckTitle部分はエンボス加工が施されています。
デザインは翼をもつ悪魔?闇落ちした堕天使のような描写やトライデントに巨蛇が巻きついており、ガーゴイルの描写もあります。
蛇の鱗や、中央の楕円を囲う植物系の装飾まで細かい描写が丁寧にされています。
CaseからCardsを取り出すと、Case内面のデザインに驚きます。Caseの中には巨蛇の鱗がダイナミックに描かれています。
TuckSealもオリジナルに制作されており、印字の色はそれぞれのメインカラーが使われています。
>BackDesign
TuckCaseのBack面と同様のデザインが使われいます。
今までも描写の細かいデザインのDeckは色々とありましたが、そういったDeckの多くは抽象的で幾何学的なDesignの物が多いのですが、
このDEVIL'S IN THE DETAILSはテーマがはっきりしていることもあり、テーマとDesignの整合性やそのバランスを楽しむことが出来ます。ほんとに見事なDetailです。
広げた時の印象は、どこかクラシカルな雰囲気になります。
>FaceDesign
インデックスの視認性は良好
pipsはオリジナルカスタムになっており、ここでもディテールの効いたデザインがされています。
CourtCardは王室を連想させるDesignです。
実はコートカードにもディテールのどこかにDEVILが潜んでいます。
見つけることが出来ますか?
ちなみにSILVER VERSIONとGOLD VERSIONでは使用されている色がそれぞれのメインカラーが使い分けられています。
A Cardはスートが大きく描かれており、細かなデザインがされています。
スペードのAは特に豪華なデザインになっており、烏の描写や木々に潜む悪魔の顔などが描かれています。
>Extra
(左画像:SILVER、右画像:GOLD)
JOKERにもメインカラーが使われています。
>Quality
TWPCC製(Taiwan Playing Card Company) with their Luxury Paper Stock.
SILVER VERSIONはモダンカット
GOLD VERSIONはトラディショナルカット
Luxury Paper Stockは以前にも触ったことがありまして、比較的柔らかめで張りのある品質です。個人的に特徴的だと思う点は、スプレッドの際にゴリゴリとした音が生じるような独特な感触です。なぜそういう音が生じるのかはわかりません。
触っているうちに気にならなくなりますが。たまに触ると違和感を感じますね。
ただ扱いやすさは良い品質になっています。
>おまけ
Portfolio52( @portfolio_52 )の手掛けた2020 DOTY AwardsでDEVIL'S IN THE DETAILSは ’Best Ace’ Award 1st Placeにえらばれました。
@kardify も2020年のTOP12のDeck紹介をしていましたし、 @portfolio_52 に関してはノミネート作品について読者から投票を受け受賞者を決める。受賞者には大手スポンサーからの恩恵もあるようで見ていてすごく楽しかったです。
賞の種類も多く、今年は日本人デザイナーのDeckがノミネートされたり受賞することがあるといいなぁ何て思っています。
Deck Review 2021 #04:Disparos TEQUILA Playing Cards(ELLUSIONIST/USPCC)
ELLUSIONISTのPROHIBITION SERIES
テーマはメキシコとテキーラ‼️PROHIBITION SERIES [Disparos TEQUILA Playing Cards]Deck Review 2021 #4
Disparos TEQUILA Playing CardsnのReviewです。
上の画像 右側の黒いDeckは、先回ReviewしたDisparos Black Playing Cardsの画像です
Deckのテーマはテキーラ、旧西部時代のメキシコ、ガンマンになっています。
>TuckCase
手触りのよい厚手のマット紙を使用。FRONT中央のDisparosの印字部分にはエンボス加工がされています。タックシールは濃い赤色を基調に髑髏が描かれています。
砂壁(土壁)のような淡い黄色が濡れたのか、もしくは焼けたのか古びた演出をしたTuckCaseに赤いシールが力強く映えています。
>BackDesign
まるで壁画のような雰囲気です。TuckCaseと同様、淡い黄色を基調に模様が描かれCardの輪郭は焼けたように黒くなっています。
デザインの題材は、スカルやテキーラの原料となるアガベ、そしてメキシコの国花であるダリア、シュガ―スカル化粧に似た花模様が使われています。
メキシコでは、死者の日という祝祭があり、その祝ではシュガースカルが使われ、化粧にも用いられています。
一見単調に見えるバックデザインですが広げてみると、その複雑さがわかります。
>FaceDesign
インデックのFont、スートデザインはオリジナルで、pipsの配置はStandardです。
JACKはオシャレなカラベナ(髑髏)、QUEENもドレスアップした女性が描かれています。キングは怖そうでヒットマンな感じ。
それぞれ銃や煙草を咥えた描写があります。V2でも同じ感じのCourtCardだったので比較してみます。
JACKは特に変更はないですね。
QUEENはスペードとクラブの配役が交代されています。
KINGはスペードとダイヤの配役が交代されています。
理由はわかりませんが、こういう変更はあるんですね。
スペードのAは、骸骨で描かれ雰囲気抜群です。その他のAには影がついており向きが設けられています(天地がある)
>EXTRA
PROHIBITION SERIESにはそれぞれのお酒に対してのカクテルレシピカードのようなものが付いてきており、今回のDeckにも付いてきました。
JOKER 一見同じですが、ボトルの残量と、横に置いてあるグラスが片方はひっくり返っています。前後って感じでしょうか。
>Quality
若干厚めで硬いStockです。USPCC製ですのでBee Stockを使用していると思います。
裁断はModernCutになっていました。滑りは通常のUSPCCの感じですね。
デザインテーマも面白く、見ごたえのあるDeckでした。禁酒法シリーズ面白いですね。
Deck Review 2021 #03:REBELLION RUM SALT & BONE V2(ELLUSIONIST/CARTAMUNDI)
ELLUSIONISTのPROHIBITION SERIESの紹介が続きます。
今回もV1は所持していませんが、REBELLION RUM SALT & BONE V2のReviewです。
ラム酒!海賊⁉️PROHIBITION SERIES [REBELLION RUM SALT & BONE V2]Deck Review 2021 #3
>TuckCase
和紙のような手触りの良い丈夫な紙質で構成。Font部分など要所にエンボス加工が施されスカルシンボルはニス加工が施されています。
Flap部分には大海賊であるH.EVERYの名が刻んであります。
デックのテーマはラム酒になりますが、そのラム酒の印象が強い海賊と、海賊船の停泊する砂浜などDeckを彩る要素がTuckCaseから溢れ出ています。
>BackDesign
縁は黒色になっており、TuckCaseのBackDesignを反転させたようなデザインになっています。赤のスカルシンボルの差し色が妖艶な雰囲気を演出しています。
ディテールも濃く深みのあるデザインだと思います。
黒ベースのDeckはやはりスプレッドやファンが映えますね。
このBackDesignはやっぱり妖艶です。良い映え方だと思いませんか?
>FaceDesign
インデックスは小さめのカスタムデザイン。fontは白色で統一。インデックのスートはハート、ダイヤは赤。クラブ、スペードは白に統一されています。
pipsの配列は独特なものになっています。各スートで配列は様々になっています。
Aカード スペードのAは方位磁石、砂時計、剣などでデザインされています。
▼このDeckの面白いところはコートカードにあります。
世界の海を暴れまわった名の知れた海賊のシンボルである海賊旗がコートカードのデザインに使われています。
各カードに海賊の名が記されています。中には聞いたと事のある海賊の名前もあったりします。
>EXTRA
本DeckにはJOKERはありまえん。
その代わりに宝の地図を形成するカードが4枚ついています。詳細はわかりませんが、このDeckには謎解き要素があり、その謎を解明できた暁には、ELLUSIONISTから褒美?がもらえたようです。
謎解き要素の一つとして見つけたのは、地図のCardを並び替えると、Cardの縁を使って文字が読み取れることがわかりました。pipsの独特の配列とかも謎解き要素の1つなんでしょうかね?
こういう謎解き要素のあるDeckって面白いですよね。
>Quality
CARTAMUNDI製 B9Stock仕様です。BICYCLEより1~2枚程分厚い仕様ですが柔らかめの品質です。2018年リリースDeckなので恐らくSUPERLUXを使用していると思います。
モダンカットの裁断になっています。
品質的にも問題のない仕様ですが、黒が基調のデザインなのでエッジは傷が目立ちやすく大事に使うとしたら、やはりコレクター向けのDeckにはなると思います。
ですが、本当に格好良いDeckです。
いや~V1欲しいなぁ~。
Deck Review 2021 #02:ABSINTHE V2 Playing Cards(ELLUSIONIST/USPCC)
ELLUSIONISTのPROHIBITION SERIES
ABSINTHE V2 Playing CardsのReviewです。(V1は所持していません)
品を感じる格好良さ。アブサン(ABSINTHE )飲んだ事ありますか?[ Absinthe V2 Playing Cards ] Deck Review 2021 #2
>TuckCase
Deckの側面にPROHIBITIONの記載があります。
黒色のマット紙で、若干薄めかもしれませんが強度はある紙質です。
デザインはシルバーのメタリックインクを使用。デザイン部分がエンボス加工されています。凹幅が浅いので箔押しなのかもしれないですが、言い切るのに自信がありません。
表面中央にはHand Letteringで描かれたDeckタイトルを装飾するように植物のツルや葉が描かれ妖精の姿も見ることができます。
アブサンはフランスやスイスなどヨーロッパ主要国で製造禁止になっていたことがあるお酒のようです。
その昔、モネ、ロートレック、モディリアーニ、アルチュール・ランボーらの芸術家たちに、「緑の妖精」と呼ばれ、深く愛されていた蒸留酒で、主成分は、ニガヨモギやアニスなどのハーブ。アルコール度数は高く70%度前後とのこと。
ニガヨモギにはツジョンまたはツヨン (thujone)という幻覚作用を引き起こす成分が含まれており、アブサンの呼称も禁断の酒とか破滅の酒とかネガティブな形容のされ方がされていたようですね。ちなみにベルモットにもニガヨモギが使用されているようです。
CaseのBackDesignはクラシカルな感じで、植物のつるや葉などアールの効いたデザインになっています。その他アンティーク様式なデザインも盛り込まれており、アブサンを嗜む際に使用するスプーンやグラスなどを連想させます。
またTuckSealの淡い緑色は綺麗な差し色になっており、Deckの印象を柔らかく優しい感じにします。
>BackDesign
CaseBack面と同様のデザインになっています。
縁は黒くデザインされた二十線の外枠も設けらています。特筆すべきは縁に描かれた小さな白い斑点模様です。星空に浮かぶ星のような控えめさで、パッとみた程度ではきになりませんが、Cardを広げた時にその演出が生まれます。
大きくスプレッドした時には気付きにくいですね、Deckを傾けた時や、狭く広げた時に細かな演出をしてくれます。また黒ベタのDeckはエッジの剥けが気になる人が多いと思いますが、もしかしたら、こういうデザインであれば目立たなくてすむかもしれないですね。
>FaceDesign
通常赤のスートは緑色、黒のスートは白色に置き換わっています。
NumberCardのpipsもすべてデザインされたものが使われています。どれもディテールの効いたデザインで、緑色のpipsについては2色(緑の濃淡)を使用しています。
インデックのスートはデフォルメされたデザインになっています。
各コートカードのキャラクターは同一キャラクターになっているようです。
所々デザインはことなっており、スートをモチーフにデザインされているようです。どことなく妖精感があります。
インデックスの視認性は問題なく見やすい方だと思います。
スプレッドすると、Kがもっているグラスが顔を出してしまうという面白い特徴があります。Magicのひとネタにも使えるかもしれないですね。
Back面同様、フェイス面にも白い斑点が前面に描変えています。
>EXTRA
JOKERは1枚。もう1枚はネタ用か。上手にピルエットできる人とか。色んな使い方は出来そうですね。
PRONIBITION SERIESに付いていたレシピカード
DisparosのV2にあたるDisparos Black Playing Cardsにはついていなかったので、ちょっと嬉しいです。
DoubleBackCardが1枚
このTeaserは反則。欲しくなってしまいますね。ちょっと値が張るので購入できませんがいつか手に入れたいなぁ。
>おまけ
アブサンについては自分は嗜んだことがないと思うので(知らないで飲んでいた可能性は否定できませんが)、このお酒の種類も、このDeckを購入して初めて知った位なので。どんな味だとか、好きだとか嫌いだとかは語れません。
ただ、その昔に偉大な芸術家たちに愛されていたお酒であることが知れて、興味が持てました。幸い自分の住んでいるところにも提供しているお店もあるみたいだし、クラウドファンディングで日本のアブサン(和ぶさん)なるものが2015年に誕生していることも知りました。
Deckを通して色んな事を勉強してます。面白いですね。
Deck Review 2021 #01:Disparos Black Playing Cards(ELLUSIONIST/USPCC)
2021年 最初のDeck Reviewは ELLUSIONISTのPROHIBITION SERIES
Disparos Black Playing Cardsです。
正確にはDisparos Playing CardsのV2にあたるDeckなのでPROHIBITION SERIESとは言えないかもしれません。
>TuckCase
真っ黒なマットタイプの紙素材を使用
デザインは銀色のメタリックインクを使い、エンボス加工されています。恐らくエンボスでの加工だと思いますが、凹幅がそこまで大きくないので見方によっては箔押ししたようにも見えます。
Flapにもディテールの効いたデザインがされています。
CaseBack面は、CardBack面と似たデザインになっていますが、ドクロの化粧がケースの方にはありません。こういった小さい演出も面白いですね。
>BackDesign
シュガースカル、アガベ(テキーラの原料となる植物)などのメキシコの「死者の日」をモチーフにディテールの効かせたデザインになっています。
下地は真っ黒になっており、縁はアールが立った若干細めのデザインです。
スプレッドすると、デザインの細かさがより引き立ちます。
>FaceDesign
フェイス面も下地は真っ黒。通常黒色のPIPSは白に置き換えられています。
インデックスやPIPSのデザインはオリジナルにカスタムされています。
Aカードは♠Aは大きくdesignされ、雰囲気に合った髑髏がスートを形成しています。
各カードはスートを囲むようにスクウェアに白く囲まれたデザインになっています。
コートカードのデザインは完全に自分の好み、ドストライクです。
良い雰囲気出してますね。ダイヤやハートの絵札のデザインに使われている赤は、インデックに使われている赤を淡くくすんだ色に変えているのでしょうか?
凄くバランスがいいです。見た瞬間「格好良い」と本当に思いました。
インデックスの視認性はこんな感じ。白地のCardと比べてしまうと、やはり視認性は落ちますね。これは仕方がないかと思います。
>EXTRACARD
▲JOKER
BackDesignに似たデザインですが、サイドにJOKERの記載があり、上下に配置された髑髏は銃をクロスに構えています。このディテールも凄いですね。
その他、DoubleBackCardと、デュプリの♠9が付いてきます。
>Quality
細かな比較はしていませんが、若干の厚さを感じますし、ELLUSIONISTのDeckなのでBEE STOCKを使用していると思います。
裁断面は下地の黒いカードなのでエッジの欠損を危惧して、まだ試しておりません。
USPCCのDECKなので裁断方向に癖はあると思いますが、問題なくファローは入るであろうと、勝手に思い込んでいます。
>おまけ
PROHIBITION SERIESのDeckは生産が終わっており、初回盤のDeckはそう出回っておらず、今回のようにV2が手に入れられるのは有難いです。
…が、そうは言っても、色調が異なっていたり、Designが違っていたりと収集意欲を書きたてられてしまいます。
Magicやフラリッシュに使いやすいかどうかは素人の自分には良くわかりませんが、初見で格好良いと思わされる、このデザインは凄いですよ。作品的な魅力があります。
テキーラを嗜むとき、ワンショットといったりすることがありますが、DECK名のDisparosはショットという意味があることから、名付けられたようです。
ですがDisparosのショットの良いは、銃のショットの意味なのです。
デザインによく合うひねりの効いたネーミングですね。
2020年の振り返り(2021年になりました)
2021年になりました。今年は丑年ですが、辛丑と言われるようです。私は干支には詳しくはないので気になる方はネットサーチしてみて下さい。
さて2021年になったところで今年の抱負でもと思うのですが、まずは昨年2020年の振り返りを。
2020年はこのBLOGで色々なDeckをReviewさせてもらいました。
YouTubeやSNSで、その年のお気に入りDeck何選みたいなコンテンツをちょこちょこと見かけます。こういう題材ってその人の思い入れとか、趣味嗜好を感じ取れて面白いですよね。
なのでこんなコンテンツの動画を撮りたいのですが、時間がなくまだ作れていません。
いたずらに時間が経ってしまうのも嫌なので、台本もかねてまずはBLOGで綴ります。
<2020年お気に入りデザイナー>
(Producerも含みます)
2020年に個人的に惚れた海外デザイナー、イラストレーター、プロデューサーを9者紹介します。(2020年以前のDeckも含みます)番号を振っていますが順不同です。
① @jocuplayingcards (Designed by @alessandra.gagliano.vem )
② @awareness_pcc (Illustrated by @gr8dane13 (Dane Valnes))
③ @emilysleights52 (Designed by @bplayingcards )
④ @docsplayingcardco (Designer @_nativetongue_ )
⑤ @flagrantagenda
⑥ @stockholm17 (Stockholm17 Playing Cards)
⑦ @ellusionist (Illustrator and designer @obanjones (Oban Jones))
⑧ @kkdpcards (Kiran Kuruvithadam)
⑨ @christoferlacoste (Christofer Lacoste) (Produced by @52kards )
▼ではそれぞれの紹介です。長いですがお付き合いください。
① @jocuplayingcards (Designed by @alessandra.gagliano.vem )
[THE GREEN MAN]以外にも[Fillide]、[Hops & Barley]、[ONDA]など魅力的なDeckを制作しています。壊れそうな程 繊細なディテールで描かれた世界観はとても美しいです。
② @awareness_pcc (Illustrated by @gr8dane13 (Dane Valnes))
上の画像の「SPEAKS」は自閉症に関する認知やその支援に寄与するという志をもってデザイン、制作されています。内容の深いテーマをうまくデザインで表現しています。
デザイナーの @gr8dane13 (Dane Valnes)は、その他にも[Hamsa Deck]や [Shadows Playing Cards]のデザインを手掛けています。[SPEAKS]はワンウェイデザインでポップな配色とパズルピースをデザインに取り入れた事で、テーマの複雑さや興味深さを演出していました。
一方[Hamsa Deck]や[Shadows Playing Cards]はHamsa(護符、御札)、Shadowsはうつ病をテーマにしており配色や描写に用いる線の種類などに拘り、デザイン選択の豊富さが伺えます。
③ @emilysleights52 (Designed by @bplayingcards)
この @emilysleights52 さんは、本当にDeckが好きなんだと思う。自分の好きなDeckのデザインやその工夫というかアイデアを取り入れて、自分が好きなデザインのDeckを作っているっていう印象です。[Breakthrough Playing Cards]なども制作しています。
④ @docsplayingcardco (Designer @_nativetongue_ )
[LIT Playing Cards]は[Wynn Playing Cards]のオマージュデザインって感じの印象でした。品質は良い感じで個人的には好きなのですが、@docsplayingcardcoはDeckの制作を続け[Lucky Playing Cards]や[Tough Luck Playing Cards]などディテールの精度を上げながら精巧で研ぎ澄まされたクラシカルなデザインにまで発展しています。
⑤ @flagrantagenda
シンガポールを拠点に活動しているファッションレーベル。彼らの制作したDeckもデザインの精度が高い。新作の[Edo Karuta Playing Cards]にはpledgeできなかった。残念。次回に期待です。
⑥ @stockholm17 (Stockholm17 Playing Cards)
スウェーデンのストックホルムを拠点にDeckデザインをしている彼らのデザインも目を見張るものがあります。デザイン制作の過程を彼らのサイト等で垣間見ることができます。その細かさ、時間のかけ方。期待は膨らむばかりです。
⑦ @ellusionist (Illustrator and designer @obanjones (Oban Jones))
PROHIBITION SERIESは、まだComplete出来ていませんが、個人的にその魅力にはまっています。それぞれのDeckに誰が関わっているのか詳細はわかりませんがEllusionistのDeckの多くには @obanjones が関わっています。
⑧ @kkdpcards (Kiran Kuruvithadam)
Deck紹介 PAPILIO(third edition-Papilio Ulysses)
[PAPILO PLAYING CARDS]や[B-ROLL]、[AUREAS]など様々なDeckのデザインをされています。[AUREAS]のデザインをしていたのは個人的に意外でした。
⑨ @christoferlacoste (Christofer Lacoste) (Produced by @52kards )
うっとりするくらい完成度が高いこれらのDeck制作に関わっている @christoferlacosteのセンスはヤバい。続編はあるのか。個人的には期待しています。
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と、いうことで9者の紹介を終えました(疲れた)
ブランド名でDeckを捉えがちですが、クリエイターやデザイナーにも目を向けると様々なDeckに同じ人が関わっていたりしていて面白いですね。
またデザイナー同士の横のつながりみたいなものがキックスターターのページなどを見ていると垣間見れることもあり、勝手に期待が高まったりすることもあります。
今回紹介できなかったクリエイターもいたりするので、どこかで紹介できたらいいなぁと思います。
どこかのショップの人が、2020年のDeckの傾向は流行りに乗ったり、売れる(需要が高い)デザインに偏っているみたいなことを言っていましたが、個人的には違和感がありました。多分、自分が欲しい(仕入れたい)と興味を引いたDeckのデザインが売れる(であろう)デザインに偏っていたんだと思います。
デザインは好みもありますが、模倣というかオマージュや、小さな工夫。時には奇才が現れたり、流行り廃りで昔の物が急に流行ったりと日進月歩です。
感染症の流行があったとはいえど、新規参入や第2弾、3弾とQualityを上げていっているクリエイターもいて、個人的には色んなDeckに触れることが出来た1年でした。